万年筆歴10年の左利き【万年筆で振り返る10年の歩み】

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私(左利き)の万年筆歴 万年筆あれこれ

【万年筆歴10年の左利き】の略歴を思い出の万年筆で振り返ります。

万年筆好きの左利きがどのように出来上がったのか、その過程を楽しんでいただけたらと思います。

そして、これから万年筆を始める方、左利きの方の参考に少しでもなればと思います。

みつけのしろうさぎ

万年筆歴10年の左利きです。持っている万年筆はだいたい40本。新潟県在住の30代2児の父。
左利きの万年筆に関する情報が少ないのがきっかけでブログを始めました。左利きの方、万年筆に興味のある方のための情報発信をしています。

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パイロット:ペチット1

人生で初めて使った万年筆。現在は廃盤になっています。コンパクト可愛いデザインの万年筆。

文房具屋のレジ前に置いてあったのを見つけたのが始まりでした。

万年筆を使い始めた頃は万年筆を上手に使えず、右手で書いた方が書き心地が良かったぐらいでした。

左手で書くと字がかすれたり、手にインクが付いて汚くなったりして、万年筆は好きなんだけど書くたびにストレスを感じていました。

そんなわけで使い始めた頃は右手で使うことも多く、おかげで右でも左でも字が書けるようになりました。

セーラー:ヤングプロフィット

万年筆歴4年目。万年筆にハマるきっかけになった万年筆です。

最初のパイロット・ペチットワンから4年。少し期間が空きました。仕事だったり、引っ越しだったりなど忙しくしていたら万年筆の存在を忘れていました。

友人の結婚式でもらったカタログギフトの中に「セーラー・ヤングプロフィット」があり、再び万年筆への興味を持ちました。

私自身初めての黒基調に金属部分がシルバーというオーソドックスなデザインの万年筆でした。

この頃、まだ左手で万年筆を使うのに試行錯誤していました。

当時はまだ筆圧がだいぶ強かったので書き心地が悪く、どうにか書き心地を改善しようと色んな向きで書いたり、筆圧を強くしてみたり弱くしてみたりして色々試していました。

私の色んな実験に付き合ってもらった万年筆で多少無茶な使い方もしましたが、今も故障など不具合なく元気に現役です。

この万年筆がすぐに壊れていたら、「左利きでは万年筆使えないんだな」と思っていました。しかし、今日まで壊れずにいてくれたからこそ、今も楽しく万年筆を使えることが出来ています。

そして、左利きでも万年筆は使えるんだと最初に思わせてくれた万年筆の1本です。

左利きの万年筆レビュー(ヤングプロフィット編) | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

ラミー:サファリ

万年筆歴5年。初めての外国メーカーの万年筆です。

国内メーカー(パイロット、セーラー)は使えたけど、「外国メーカーの万年筆は左利きには使えるんだろうか?」と疑問がありました。

その疑問を解消するために外国メーカーの定番万年筆のラミーのサファリを買いました。

なるべく、ハズレの少ない誰でも使えそうな万年筆を選びました。

これがダメきっと他もダメだろうぐらいの定番万年筆を選び、「絶対失敗したくない」とビビりにビビながらラミーサファリを選びました。

使ってみた結果、「国産メーカーとは違う雰囲気のデザイン」「同じ細字(F)でも若干違うこと「外国メーカー万年筆も書けること」が分かり一安心しました。

私の万年筆の世界が国内から全世界に広げてくれた万年筆です。

しかし、万年筆歴5年でもまだ書き心地の良い万年筆ライフは送れていませんでした。筆圧や筆記角度、ペン先の面の向きなど試行錯誤を繰り返していました。

【万年筆歴10年】左利きの万年筆レビュー(ラミー サファリ編) | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

パイロット:カスタム74

万年筆歴7年目。人生で初めて買った金ペン軟調ペン先の万年筆。そして、1万円超えの万年筆です。

「国家試験合格の記念」という理由で買いました。万年筆歴6年目。

軟調ペン先のおかげで筆圧のコントロールが上手になりました。

理由は慎重に使っているうちに筆圧のコントロールになれたからです。

カスタム74の軟調ペン先なので、「軟調ペン先は強い筆圧だとしなりすぎて壊れそう」→「金ペンでしかも1万円以上する」→「壊したくない」ということが頭にありました。

慎重に慎重を重ねて筆圧に気を付けて使っていたら、力の入れ具合(カスタム74もそう簡単には壊れません)が調節できるようになりました。

軟調ペン先なので、筆圧の強弱をより感じることができたのも筆圧のコントロールが上手になった要因かと思います。

左利きの万年筆レビュー

今まで5,000円前後の万年筆をちょこちょこ買っていましたが、カスタム74をきっかけに高級万年筆の良さを知ってしまい、高額な万年筆の世界にも興味が広がってしまいました。

また、筆圧のコントロールが上手になりその後の万年筆の使い心地を格段によくしてくれた万年筆でした。

このあたりから、広く深く沼にハマっていきます。

左利きの万年筆レビュー(パイロット カスタム74) | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

ファーバーカステル:ネオスリム

万年筆における「重さ」の大切さを教えてくれた万年筆。

金属製の外国万年筆をなるべく安い値段で欲しいと思っていた時に購入しました。

細いけど、金属製なのでその重さがとても書き心地よく感じました。

この万年筆以前はあまり重さとか気にしていませんでした。

軽い万年筆ももちろん疲れにくくて良いのですが、重い万年筆もその重さを利用して書けば軽い万年筆と同じように疲れにくいことを知りました。

左利き 万年筆レビュー(ファーバーカステル)

この万年筆で重さの書き心地への影響を知ってからカタログや商品紹介のスペック欄の「重さ」もしっかりチェックするようになりました。

今では自分が好きな重さについて考えるぐらい万年筆の「重さ」にもハマっています。

左利きの万年筆レビュー ファーバーカステル ネオスリム | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

セーラー:プロフィット21レフティ

憧れの左利き用万年筆。セーラーのプロフィット21レフティ。

これを買った頃はカスタム74軟調ペン先のおかげで、筆圧のコントロールが上手になっていて技術的にも「不良品でなければ、どんな万年筆でもある程度使える」と自信がついたころです。

安心感が凄い万年筆でした。これまで使っていて不満らしい不満を感じたことがない万年筆です。

これ1本で日常使いでガシガシ使える安心安定の実用性と質感の良い高級感の両方を得ることができます。

この万年筆が「なるべく安くて良さそうなモノが欲しい」という選び方以外にも、「高くて良いモノ」という選び方もたまにはありだなと思わせてくれました。

ただ、高いモノはほいほい買えないので、基本は安くて良さそうなモノを選んでしまいますが…。

【万年筆歴10年】左利きの万年筆レビュー(セーラー・プロフィット21 レフティ) | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

モンテベルデ:ワールドツリー セコイア

初期から持ってる万年筆だったけど、とにかく書きにくかった。工夫してなんとか使っていましたが、ある時書けなくなりました。

姉からもらった万年筆でそこそこ思い入れがあり、できれば使いたいと諦めきれないでいました。

そして、この万年筆が調整師さんとの出会いをくれました。

この頃ぐらいには万年筆についての知識も増え、調整師さんの存在も知っており、初めて調整師さんに万年筆の調整をお願いしました。

そして、調整師さんの技術を思い知ることになりました。

左利きの万年筆(モンテベルデ 修理・調整)書けなかった万年筆が復活 | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

コンウェイスチュワート:ローリー

人生で初めて買った中古万年筆。そして、初めての高級万年筆でした。そして、新たな万年筆の書き心地を経験させてくれました万年筆です。

他とは明らかに違う書き心地の柔らかさ。たまに書き心地のレビューで「紙へのタッチが柔らかい」「フワフワ」といった表現を見かけますが、まさにその表現がピッタリの感触。

高級万年筆の質感と書き心地に驚かされました。

また、奥さんがグズグズしている私の背中を押してくれて買うことができた思い出の一本です。

そして、中古万年筆も案外使えるんだという成功体験を得てしまい、中古万年筆の世界まで関心が広がってしまった1本でもあります。

万年筆歴10年の左利き~万年筆レビュー~【コンウェイスチュワート ローリー・モカ】 | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

セーラー:プロフィットjr

この万年筆に出会うまでは万年筆の字幅は細字(F)一択でした。

手帳やノート両方に使える字幅となると自然と細字を選んでいました。使っていて特に不満はなかったけど、セーラーのプロフィットjrに出会って中細(MF)という字幅を知りました。

細字(F)の実用性、中字(M)の書き心地の滑らかさの両方を味わえる便利な字幅です。

そして、プロフィットjrが私にとっての1つの答えになりました。サイズ感(キャップポスト有)、字幅(中細・MF)が絶妙にちょうど良い。

「自分が初心者の時にこの万年筆で出会ってたら、私の万年筆人生変わってたな」と思うほどの万年筆です。

左利き用の万年筆レビュー【セーラー プロフィットジュニア】 | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)

セーラー:長刀研ぎ

東京の三越に行った時、セーラーの販売員さんに試筆させてもらって衝撃を受けました。「書く」だけでなく「書いた文字」を楽しむことを教えてくれた万年筆。

この万年筆に出会うまでは書いた文字は細字や中細、中字など一定の線幅しか考えていませんでした。

セーラーの長刀研ぎは書いた文字に綺麗に抑揚がついてとても綺麗に見えます。

しかも左利きでも全然問題なく使える。値段はなんと77,000円。一生に1回手に入れられるかどうか。

特殊ペン先に興味を喚起されてしまった1本。

この万年筆をきっかけに「セーラーのふでDEまんねん」「セーラーのハイエースネオクリアカリグラフィー」など特殊なペン先の万年筆を購入して楽しんでます。

これからもきっと万年筆好き。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

少しでも皆さんの万年筆ライフを後押しできたら嬉しいです。

まだまだ、気になる万年筆がたくさんあります。そして、やりたいこともたくさんあります。

これからもゆるゆる楽しく万年筆ライフを楽しんでいきたいと思います。

みつけのしろうさぎ

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