【万年筆歴10年】左利きの万年筆レビュー(パイロット カスタム74)

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左利きの万年筆レビュー 万年筆レビュー

パイロットのカスタム74は金ペン(14金)のエントリーモデル。金ペンモデルの中では手に取りやすい価格で最初の金ペン万年筆としてよく名前が挙がります。

万年筆を使い始めてそろそろ金ペンにも挑戦していたいけど、「左利きでも金ペンって使えるだろうか?」と不安に思う事もあるのではないでしょうか?

今回はカスタム74の細字(F)の軟調ペン先をレビューしていきます。ちなみに購入から現在まで数年使っていますが、不具合はありません。

軟調ペン先なのでボールペンなどと同じ筆圧で使うと故障しそうですが、ある程度万年筆に慣れた方なら充分に使えると思います。

※軟調ペン先は筆記時にしなやかさを感じるように作られたペン先のことです。

カスタム74(細字・軟調)はとっつきやすいサイズ感と安心のパイロットのスラスラとした書き心地、そこに軟調ペン先ならではの柔らかさを感じる万年筆でした。

みつけのしろうさぎ

万年筆歴10年の左利きです。持っている万年筆はだいたい40本。新潟県在住の30代2児の父。
左利きの万年筆に関する情報が少ないのがきっかけでブログを始めました。左利きの方、万年筆に興味のある方のための情報発信をしています。

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基本情報:パイロット カスタム74(細字・軟調)

パイロット:1918年に並木良輔が和田正雄とともに(株)並木製作所を設立。1989年に株式会社パイロットに社名を変更した。国産万年筆メーカービック3の一角。

カスタム74:名前の由来は「人々の注文に応える」という意味です。カスタム=注文品。

パイロットの金ペン(14金)のエントリーモデル。金ペンモデルの中では手に取りやすい価格。「日本語を書く事」を意識したこだわりのあるペン先、豊富な種類のペン先も特徴。

全ての部品を国産にこだわり、ペン先の原料(金属)から最終の仕上げまで全てパイロットで製造されています。

価格13,200円(税込み)
サイズ全長 143mm
収納時143㎜
筆記時160㎜(キャップポスト) 
胴軸 11.5㎜
最大径φ 14.7mm
重さ17.5g
ペン先14金ペン
字幅
ペン先種類
EF(極細)F(細字)SF(軟調細字)FM(中細)SFM(軟調中細)
M(中字)SM(軟調中字)B(太字)BB(極太)
※カラーによって取り扱いのない字幅、ペン先があります。
※価格は異なりますがペン先C(コース)・MS(ミュージック)もあり。
キャップネジ切式
カラーブラック、ディープレッド、ダークブルー、ダークグリーン
透明、透明ブラック、透明ターコイズグリーン、透明ワインレッド
ボディ樹脂

サイズ感:日常にあるサイズ感で扱いやすい。

キャップが大きいように見えますが、筆箱にも余裕で入りますし、筆箱を圧迫するような太さや大きさではありません。

キャップポストしないと、サインペンより短くなります。短いことに特に不都合はありません。

太さが一緒ぐらいなので、初めて使った時も扱いやすかったです。

この太すぎず、細すぎずの軸の太さが万人受けする秘密だと思いました。

キャップポストすると、サインペンより長くなります。

私は首軸のネジ切り付近を握って筆記します。(写真だとペン先近くの金色のリング付近)

キャップポストした状態だと、後ろが重くて小さい字が書きにくいし、スラスラ書けないので普段キャップポストしないで使っています。

デザイン:本格万年筆の風格。

左利きの万年筆レビュー

万年筆の王道のデザインです。黒に金の装飾を仏壇カラーと呼んだりします。

カスタム74の特徴はキャップのデザイン(クリップの先端に球がついている)です。

左利きの万年筆レビュー

洗練されている感じがします。1000円~3000円ぐらいの入門万年筆に比べるとペン先のデザインもオシャレで洗練された感じがします。

書き心地:スラスラした書き心地で軟らかさも感じる。

左利きの万年筆レビュー

購入前にプラチナの3776センチュリーの細字軟調ペン先と迷いました。

何度も何日も試筆した結果、引っ掛かりの少なさとスラスラとした書き心地からカスタム74を選びました。

書いた感じはスラスラとした書き心地でさすが安心のパイロット。

そこに自然と筆圧がかかる部分は軟調ペン先のしなりの柔らかさを感じることができて気持ち良いです。

ボールペンやシャーペンでは体験したことのない柔らかい書き心地に「え?金属のペンでこんなに柔らかいの?」と衝撃を受けました。

筆記時に字に強弱がつき、より書いた人の個性を感じることが出来ます。

普段はこんな感じで握って使っています。字は小さい方ですが、小さい字を書く方ならキャップポストしない方が書きやすいと思います。

手紙や便せんで手紙を書く時にキャップポストして書いています。

初めての金ペンはカスタム74で良かった。

左利きの万年筆レビュー

万年筆初心者の私にとって、初めて尽くしの万年筆でした。

  • 初めての金ペン
  • 初めての軟調ペン先
  • 1万円以上する筆記用具

カスタム74に出会う前は筆記具にこの金額を払うのは考えられませんでした。

カスタム74を使うようになって、筆記用具への金銭感覚がバグってしまいました。書き心地の特徴や個性などもっと色んな書き心地を体験したいと思うようになりました。

万年筆好きをさらに加速させた罪深い1本。

カスタム74は私の万年筆好きをさらに加速させた罪深い1本です。(万年筆に対する価格の感覚を麻痺させてくれた)

馴染やすいサイズ感と本格的な万年筆らしいデザイン。そして、左利きでもスラスラ書ける安心のパイロットの書き心地。

カスタム74は初めての金ペンに丁度良い万年筆だと思います。

ただ、この1本をきっかけに万年筆の魅力にどんどんハマってしまうかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました。左利きの方、万年筆が好きな方に少しでも役に立てば幸いです。

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みつけのしろうさぎ

【コメント】

  1. 自分も左利きでcustom74SFを買おうとしていたので参考になりました。あと、デザイン項目でクリップがグリップになってて、書き心地項目でしなりがしないになっていますよ

    • ご指摘ありがとうございます。さっそく直させていただきます。
      コメントいただけて嬉しいです。ありがとうございます。

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