左利きとして10年以上万年筆好きをしていますが、左利きとして唯一右利きが羨ましいと思うことがあります。
それは「だいたいの万年筆をキャップポスト」して使えることです。
キャップポストとは、キャップを尻軸にさした状態を言います。
今回は左利きの私がどういうゆうに「キャップポスト」と向き合っているかについて語りたいと思います。
誰かの参考になるかは分かりませんが、左利きの方、万年筆好きな方に楽しんでいただけたら嬉しいです。
キャップポストとは何か。

万年筆を使うとき、外したキャップをペンの後ろ側に取り付けることを「キャップポスト」といいます。

こちらはキャップポストしていない状態↑
万年筆のキャップは、机の上に置いて使う人もいれば、ペンの後ろに取り付けて使う人もいます。
キャップポストは、単にキャップを置いておく場所を変えるだけのように思えますが、実際には書き心地にも影響します。
キャップを後ろに取り付けることで、万年筆は長くなります。そのため、短めの万年筆では持ちやすい長さになり、書きやすく感じることがあります。
また、キャップの重さが加わることで、ペン全体のバランスが変わるのもポイントです。
一方で、キャップの重い万年筆では、後ろ側に重さが偏ってしまうことがあります。
いわゆる「後ろが重い」状態になり、ペン先を動かしにくく感じたり、長時間書いていると疲れやすくなったりする場合があります。
左利きのキャップポスト問題

キャップポストした万年筆を右手で使う時は見栄えが良く、ペンのバランスもよく感じます。

しかし、左手でキャップポストした万年筆を使うと少し事情が変わります。
まず、カッコいいのは変わりません!しかし、頭の方が長くて重くなる。
キャップの方が重くなって文字を書くたびに頭が振られ、ペン先のコントロールが難しくなります。

自由帳などで書いて遊ぶぐらいなら何の問題もないです。

ノートにシャシャシャとアイディアを書いたりすると使いづらさを感じてしまいます。
そして、コントロールしようとして手や指に力が入り、かえって疲れてしまいます。
この問題はほとんどの万年筆に起こります。私が持っている万年筆でストレスなくキャップポストして書ける万年筆はほんの数本です。

だいたい70本あるうち…

キャップポストして使うのはこの6本。
キャップポスト目指した試行錯誤。

ひたすら慣れる。まずは根性です。
ひたすら使い続けて、キャップポストした状態に慣れるよう頑張りました。
大きな字を書くときは、それほど問題ありません。
ところが、普段ノートに書いているような小さな字になると、思うようにペンが動かず、かなりストレスを感じます。

ペンを持つ位置を少しずつ変えてみたりもしましたが、私が日常で書くような小さい字には不向きのようです。

ちょっとずつ持つ位置を変えて試しましたが、なかなか…。
大きい字になるにつれて使いづらさはなくなってきますが、普段小さい字を書くもので…。

↑この位置で持つのが一番バランスの良さを感じました。
しかし、これだと小さい字を書くのが難しい。書けるんだけども心地よくない。
結果は……慣れませんでした。
書くたびにストレスを感じるので、これは諦めることにしました。

次に試したことがクリップの位置を工夫するです。
クリップを下向きにして、少しでも重心が下がるようにしてみました。
さらに、クリップを手の水かき部分に引っ掛けて固定し、安定感を出す方法も試してみました。
しかし、結果はあまり変わりません。

色々なサイズの万年筆で試してみましたが、なかなか難しい。

そこで、最終的に「キャップポストは基本的にしない方がいい」という結論になりました。
「多少のストレスを抱えてまで、自分の字や書き方を変えてキャップポストしたいか?」
そう考えたとき、答えはNOでした。
だったら、無理にキャップポストする必要はありません。
キャップポストして万年筆を使いたいのであれば、キャップポストした状態でちょうど良いサイズになる万年筆を探せばいい。
現在キャップポストして使う万年筆たちです↓

上から、セーラーの四季織、プロフィットjr、パイロットのステラ、英雄の515、パイロットのプレラ、ペリカンのM200です。
この6本の共通点は長さです。キャップポストしても140㎜前後です。
色々と試した結果、私はそう考えるようになりました。
色々試して気づいたこと。

たくさんの万年筆で色々試して1つの結論を得ました。
「基本キャップポストしない」です。
キャップポストした方がスタイリッシュですが、書く時に多少なりストレスを感じます。
見た目と使用時のストレスを天秤にかけた時、私はストレスなく書きたかったので見た目には妥協することにしました。
そして、キャップポストして使う用に万年筆を用意しておくことにしました。
自分に合うサイズ感を知る。

色んな万年筆でキャップポストをしたり、しなかったりしているうちに、自分にとって使いやすい万年筆のサイズがだんだん分かるようになりました。
私の場合は、長さが短くて120㎜、長くて140mm(ペン先まで含め)が気持ちよく万年筆を使える長さでした。
これより短いと窮屈に感じますし、これより大きいと書く時に頭が振られて書きづらくなります。
色々な万年筆でキャップポストを試してみた結果、自分にとってちょうど良いサイズ感を知ることができたのは、思わぬ収穫でした。
そして、自分が使いやすいサイズを知っていると、万年筆を購入するときにも役立ちます。

基準となるサイズ感が分かっていれば、それより大きければ「自分には大きめの万年筆」、小さければ「自分には小さめの万年筆」と判断できます。
実際に手に取って確認できなくても、スペックを見れば「自分にはこれくらいのサイズかな」と、なんとなく想像できるようになりました。
そのおかげで、万年筆を購入したあとに「なんか思っていた大きさと違う……」となることが、かなり減りました。
結局キャップポスト問題はどうなった?

結論から言うと、どうにもなりませんでした(笑)。
色々と試してみた結果、私は基本的にキャップポストしないで万年筆を使うことにしました。
とはいえ、キャップポストして使いたいときもあります。
そこで、「キャップポストして使える万年筆を用意しておけばいい」という結論になりました。
そして、色々な万年筆を試したことで、一つ思わぬ収穫がありました。
それは、自分に合う万年筆のサイズ感が分かったことです。

自分なりの基準が分かっていると、「この万年筆は少し大きめだな」「これならキャップポストして使えそう」と、スペックを見ただけでもある程度想像できるようになります。
実際に手元に取って確認できなくても、自分が使いやすいサイズ感を知っている。
これは、万年筆を選ぶときに意外と役立つことでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。左利きの方、万年筆が好きな方の暇つぶしになれば嬉しいです。
みつけのしろうさぎ

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