シルバー一色でシンプル、それでいて質感の良い万年筆が欲しい――そんな方にぴったりなのが、無印良品の「アルミ丸軸万年筆」です。
アルミ素材のストレートな丸軸ボディは、手に取るとひんやりとした新鮮な感触。
書き心地はやや硬めで、サッサッと走るような軽やかさがあります。
とはいえ、左利きには使いやすいのか?情報が少なく、気になる方も多いかもしれません。
そこで【万年筆歴10年の左利き】が無印のアルミ丸軸万年筆を実際に使ってみた感想をサイズ感やデザイン、書き心地を中心にレビューしています。
お手頃価格でシルバーの万年筆を楽しみたい方には、ぜひ検討していただきたい一本です。
無印:アルミ丸軸万年筆
無印良品:1980年に日本生まれ。品質の良い商品として、衣類、生活雑貨、食品という幅広い品揃え。無印良品とは「しるしの無い良い品」という意味です。
アルミ丸軸万年筆:その名の通り、アルミ素材で作られた丸軸のフォルムが特徴の万年筆です。
無印良品らしいシンプルでスタイリッシュな雰囲気が漂います。
この万年筆には、ドイツのシュミット社製の細字ペン先が採用されていて、硬めながらも滑らかな書き心地が魅力です。
インクは欧州共通規格のカートリッジ式で、無印良品からは黒インクのカートリッジが付属します。
定価 | 1,590円(税込み) |
字幅 | 線幅は約4㎜。 ※F(細字)とM(中字)の間ぐらい。 |
ペン先 | ステンレス |
本体素材 | アルミニウム、真鍮 |
キャップ | 勘合式(カチッとなるタイプ) |
インク充填方法 | カートリッジ式 |
馴染みやすいサイズ感

長さ | 太さ | 重さ | |
無印アルミ万年筆 | 137㎜ | 10㎜ | 20g |
サインペン | 140㎜ | 12㎜ | 8g |
収納時のサイズはサインペンより少し細いです。
持ってみるとちょっと重みを感じます。手触りはスベスベでヒンヤリした感触です。
筆箱にもスマートに収まります。

長さ | 太さ | 重さ | |
無印アルミ万年筆 | 163㎜ | 10㎜ | 20g |
サインペン | 140㎜ | 12㎜ | 8g |
キャップポストすると結構長くなります。
キャップの重さが4g程度なので、キャップポストしても後ろ側が極端に重くなることはなさそうです。
※キャップポスト=キャップを後ろ側にハメた状態。

長さ | 太さ | 重さ | |
無印アルミ万年筆 | 126㎜ | 10㎜ | 15g |
サインペン | 140㎜ | 12㎜ | 8g |
キャップポストしない状態だと、サインペンより少し短いです。
キャップを外す分軽くなりますが、重さの変化はあまり感じません。
シルバーでスマートなスタイル。

本体とキャップはアルミ製、グリップ部分のギザギザは真鍮です。
シルバー一色で統一されていて、無駄のないストレートなフォルムが、とてもスマートな印象です。

金属製のシルバー軸の万年筆は価格が高めなことが多い中、この質感で1,500円は有難いの安さです。
予算が限られる私にとって、とてもありがたいことです。

ペン先もシルバーで、繊細なデザインが刻まれており、見た目もおしゃれです。
明るめのインクを使うと、ペン先の銀色と相まってインクの色がより鮮やかに映えます。
ペン先はシュミット社製のペン先で、他にもオートの万年筆のペン先もシュミット社製で同じデザインです。

また、グリップのギザギザは滑り止めとしてしっかり機能しており、安定した筆記が可能です。
ひとつ注意点を挙げるとすれば、金属製の筆記具やメッキ加工されたペンと一緒に筆箱に入れると、ぶつかって小さな傷が付くことがあるので、収納時には気をつけたいところです。
硬めでサッサッした書き心地。

字幅は中細程度。細すぎず太すぎず、日常使いにちょうどいい太さです。
手帳への記入、講義の板書、自由帳でのアイデア出しや日記、原稿の下書き、手紙など、幅広い用途に使える印象があります。
書き心地は「サッサッ」と軽快で、硬めのペン先が安定感を生み、少し筆圧が強めでも安心して書けます。
留意点があるとするなら、金属軸なので滑り止めが付いていても汗をかくと手元が滑りやすくなることぐらいです。

キャップポストしない状態での筆記はバランスよく書きやすかったです。
※キャップポスト=後ろ側にキャップをハメた状態。

キャップポストすると後ろ側が重くなって書きにくくなるのが普通です。
この万年筆はキャップが軽いので後ろ側があまり重くなりません。

後ろ側が長くなりますが、キャップポストしない状態とあまり変わらないバランスで書くことが出来ました。
キャップポストしてもしなくても書き心地はあまり変わらないので、キャップポストするかどうかはその方の好みかなと思います。

ペン字の練習にも使ってみました。少し力の入るペン字練習ですが、楽しみながら練習ができます。
長時間練習してると手汗をかいてきて、手元が滑りますが1ページぐらいなら余裕でした。
余談ですが、無印良品からコンバーターは売っていません。
ネットでコンバーターは使えないか調べたところ、コンバーターはペリカンのコンバーターを使えるという情報を入手。
実際にペリカンのコンバーターを使っていますが不都合はありません。
ペリカンのコンバーターはこちら↓
唯一無二。この価格でこのデザイン。

無印良品のアルミ丸軸万年筆は、シンプルで洗練されたシルバーデザインと、金属の質感を活かした適度な重みが魅力の一本です。
ペン先やボディに施された細かな工夫により、見た目の美しさだけでなく、実用性もしっかりと備えています。
字幅は中細で、手帳や日記、原稿の下書きなど幅広いシーンに対応。硬めのペン先は安定感があり、多少筆圧が強くてもスムーズに書けます。
1,500円という価格を考えれば、この質感と書き心地は非常にコストパフォーマンスが高く、日常使いにぴったりな万年筆だと思います。
お手頃価格で質感の良い金属軸の万年筆が欲しい方にオススメしたい1本です。
みつけのしろうさぎ
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