セーラーのエントリーモデル。プロフィットシリーズの「プロフィットジュニア」。
プロフィットシリーズに共通する丸みのあるスタイルに落ち着いたカラーバリエーション。
ペン先はステンレスで強い筆圧にも安心して使えて、字幅も初心者に扱いやすいMF(中細)
値段も安いモノで2000円程度で万年筆の中では手に取りやすい価格。
本記事では、万年筆歴10年の左利きがプロフィットジュニアを実際に使った感想を以下のポイントでレビューしていきます。
- サイズ感
- デザイン(サイズ感や持ちやすさなど機能面も含め)
- 書き心地
- その他(私が感じた良さ・悪さ)
プロフィットジュニアは左利きの方でも安心して使える私がオススメする最有力候補の万年筆です。
基本情報 ~世界に誇るセーラー万年筆~
↑左から「ハイエースネオ」「プロフィットジュニア」「プロフィット21」
sailor(セーラー):名前の由来は、「将来は自社の製品を船に乗せて世界へ輸出する」という強い想いと「1人の提督より大勢の水兵が大切」という民主的な想いが込められています。
国内3大万年筆メーカーの1つ。1911年に広島で万年筆の製造を始める。筆記用具やその他文房具の製造販売をしている会社。
プロフィットジュニア:セーラーの人気シリーズ「プロフィット」のエントリーモデル。
プロフィットシリーズ共通の丸みのあるスタイルですが、子どもさんでも使えるように一回り小さいサイズになっています。
字幅も細すぎず、太すぎない丁度良い中細(細字と中字の間)ペン先素材はステンレスで筆圧の強くても安心して使えます。
値段は上がりますが、「インクボトルセット」だと可愛いデザインもあります。
価格(税込み) | 2750円 |
ペン先 | ステンレス |
字幅 | 中細 |
ボディサイズ | 収納時:135㎜ 筆記時:115㎜(キャップポスト無) 筆記時:145㎜(キャップポスト有) 軸径:17㎜ |
重さ | 16g(インク充填済み) |
キャップ | ネジ式(クルクル回して外す) |
インク充填方法 | 両用式(カートリッジorコンバーター) |
購入の経緯 ~中細への興味から~
私は字が小さいので普段から細字の万年筆を使っています。
中字は書き心地は滑らかですが、小さい字を書くには不向きであまり使用していませんでした。
以前、文房具屋さんに置いてあるセーラーの試筆台で字幅「中細」を試筆したところ、凄く滑らかな書き心地でそこからセーラーの字幅「中細」に興味を持ちました。
「細字」と「中字」の中間の字幅の「中細」。つまり両方のいいとこ取り!そんな期待を胸に値段も2000円ぐらいと万年筆にしては安かったので購入したという経緯です。
キャップポストしてちょうど良いサイズ感。
キャップを閉めた状態だと長さ135㎜、軸の太さ17㎜、重さ16g(インクが入った状態)。サインペンの方が長さ137㎜、太さ12㎜、重さ9gです。
プロフィットjrの方が軸の太さが5㎜太いですが、この5㎜の違いがペンを持った時の握りやすさの良さにつながります。
サインペンとほぼ同じぐらいのサイズ感です。なので、筆箱に入れても他の筆記用具と同じようにしまえます。
キャップポストしない状態だと長さは115㎜です。
この状態でも問題なく使えます。私の場合、持った時に少し短いと感じるので普段はキャップポストした状態で使っています。
真ん中が少し膨らんでいる形はとても握りやすいです。
キャップポストした状態の長さは145㎜です。このサイズが私にとって書く時にちょうど良いサイズ感でした。
持った時のバランスも良いですし、使い心地もよし。
プロフィットjrは「私(左利き)がキャップポストして使うならこの長さ」という基準になる万年筆になりました。
デザイン ~色々都合の良いサイズ感とフォルム~
持ってみた最初の感想は「握りやすいく軽い」でした。
丸みのあるフォルムに加えてサイズが一回り小さいので、筆箱に入れても手帳に挟んでも場所を選ばず使えて使える場面が多くて便利です。
キャップポストすると使いやすいちょうど良いサイズになります。
基本のカラーは北欧カラー6種類。わりと落ち着いた色合いのカラーラインナップです。
「インクボトルセット」で買うと動物やキャラクターのデザインもあるようです。
キャップは回して外すネジ式なので、サッとは書き出せないしパッとしまうことは出来ないので慣れない方には不便かもしれません。
しかし、万年筆らしい所作を楽しめると思います。
書き心地 ~左利きに相性の良いスペック~
何日か使った感想は「左利きとの相性の良い」でした。
理由はステンレスペン先なので、筆圧が強くても安定して書けること。
セーラーのステンレスペン先は硬くしなりにくいモノが多く、筆圧が強くてもしっかり受け止めてくれる安心感があります。
※以前、筆圧の実験した時もセーラーのステンレスペン先の万年筆を使いました。
もう1つの理由は字幅の「中細」が滑らかな書き心地もありつつ、小さい字も書けることです。
左利きにとって細字と中字のいいとこ取りのちょうど良い字幅だと思います。
※「細字」でも問題ない書き心地です。筆圧の強い左利きには、「中細」の方が万年筆の書き心地の良さが伝わりやすいかなと使っていて思いました。
キャップポストしないとこんな感じです。
私の手の大きさに比べると万年筆の長さが短く収まりの悪さを感じました。
なので、この万年筆を使う時はキャップポストして使っています。
セーラーを試すならここから。
セーラーの万年筆に興味があるなら、プロフィットジュニアから始めるとちょうど良さそうだと感じました。
理由は3点
- 丁度良い字幅(中細)
- 上位の「プロフィット」に通じるフォルムや書き心地。
- 2000円ぐらいから買える。
デザインや色味に好き嫌いはありますが、デザインやカラーが気に入るなら左利きの方にもオススメの1本です。
このプロフィットジュニアに出会い、セーラーの「中細」により一層興味が湧きました。
機会があれば、金ペンの中細も使ってみたいなと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。左利きの方、万年筆に興味のある方の役に立てば幸いです。
みつけのしろうさぎ
【追記】金ペンの中細購入してレビューしました。さすが、プロフィットjrがバージョンアップしたような万年筆でした。よかったら見て下さい。
【万年筆歴10年の左利き】万年筆レビュー セーラー 四季織垂雪 | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)
【コメント】