万年筆について知りたいけど、1つ1つ調べるのはめんどくさいという方へ。
国内３大万年筆メーカーの１つ、セーラーの万年筆をまとめました。（私が持っている万年筆）
ちょっとした商品説明と私が実際に使ってみた印象を紹介しています。
それぞれに個別のレビュー記事があるので、気になるものがあればそちらも併せて読んでみて下さい。
万年筆に興味のある左利きの方の役に立てた嬉しいです。
セーラー（SAILOR）
セーラー万年筆は筆記用具や文房具の製造販売をしている会社です。
そして、国内3大万年筆メーカーの１つです。（他にパイロットとプラチナ）
卓越した職人技術が有名で独自の金ペン先と手作業による仕上げが特徴です。セーラーの万年筆は多くの愛好家やコレクターに支持されています。
セーラー万年筆は1911年2月に阪田久五郎さんが広島県呉市で国産初の14金万年筆の製造をするところから始まりました。
その後、1932年に社名を（株）セーラー万年筆阪田製作所にします。
sailor（セーラー）の名前の由来は、「将来は自社の製品を船に乗せて世界へ輸出する」という強い想いと「1人の提督より大勢の水兵が大切」という民主的な想いが込められています。
それ以降何度か社名を変更しますが、1960年に社名をセーラー万年筆株式会社とします。
2011年には100周年を迎えました。
2019年には北米の高級筆記具専門誌「Penworld」の読者投票で、「もっとも書き心地の良い万年筆」2年連続受賞。国内外で高い評価を受けています。
2023年、G7広島サミットの記念品として『伝統漆芸 彩雅万年筆』を内閣総理大臣から各国首脳に贈呈されています。
同年に米国有力雑誌『PEN WORLD』2023年8月号読者投票で「最も書き心地の良い万年筆」を受賞し、セーラーで製造された21金・14金ペン先が6年連続高評価を得ています。
ハイエースネオ
キャップがアルミで本体が樹脂の軽量ボディ。万年筆の書き味をしっかりと感じるステンレス製ペン先を採用した万年筆です。
価格も通常ペン先は1210円（税込み）カリグラフィーが1870円（税込み）と万年筆の中ではわりと安いので万年筆初心者の方にも、気軽に使える万年筆です。
とりあえず安くセーラーの万年筆を使ってみたい方にオススメです。
通常ペン先は可もなく不可もなくです。
カリグラフィーペン先は左手で書くのはなかなか難しいです。
私は上手くできる時とできない時があります。インクの残量や紙質、ペンを紙に当てる角度など割と気を遣うことの多いです。
左手でカリグラフィーに挑戦しましたが、いまだ体得できず。
ただ、通常字幅だけでなくペンの建て具合や横線縦線で字幅が変わる万年筆の魅力を体感させてもらいました。
万年筆歴10年の左利き【セーラー ハイエースネオ クリア（カリグラフィーペン先）】 | みつけのしろうさぎ
【万年筆歴10年】左利きの万年筆レビュー（セーラー ハイエースネオ） | みつけのしろうさぎ
プロフィットjr
セーラー万年筆の「プロフィットJr」は、初心者や子供向けにデザインされた万年筆です。
軽量で持ち運びに便利なデザインが特徴で、中細のペン先（0.7mm）を採用していて万年筆が初めて方でも使いやすくなっています。
値段は税込み2750円で万年筆の中では安い部類。初めて万年筆を使う方にも挑戦しやすい価格になっています。
基本カラー以外にもコラボデザインなど豊富なカラーバリエーションがあります。
他の記事でもオススメしていますが、「左利き」の私が「左利き」の万年筆初心者の方へオススメする万年筆の第1位はプロフィットjrです。
値段、サイズ感、書き心地などを踏まえて初心者の方が楽しめる万年筆ではないかなと思っています。
これまで色んな万年筆を使ってきましたが、「左利きにオススメする万年筆1位」は長らくこれです。
なんといっても「左利き」でも滑らかな書き心地。字幅の中細が絶妙すぎる。使い勝手もよくて万年筆の書き心地も損なわない。
最高です。
左利き用の万年筆レビュー【セーラー プロフィットジュニア】 | みつけのしろうさぎ
ふでDEまんねん
「ふでDEまんねん」は筆の扱いが苦手な方でも、特殊なペン先によって簡単に筆文字が書ける万年筆です。
ペン先を立てると細書きに、ペン先を寝かせると太書きに、筆記角度により線の太さを自由に変える事が出来ます。線の強弱を楽しんだり、写経などで使用されます。
価格は税込み1650円。「書く」を楽しむならお安い価格ではないでしょうか？
実は左利きにとって「縦書き」ってとても相性がいい。
縦書きの場合、改行は右から左へ。書き進めても手がまったく汚れない。手が汚れるのをまったく心配せずに楽しめます。
しかも、筆ペンより扱いやすいのでとても使いやすいです。
色んな色のインクを入れて色を楽しみながら、「書く」を楽しめます。
横書きはなかなか大変ですが…。
万年筆歴10年の左利き 万年筆レビュー【セーラー ふでDE万年】 | みつけのしろうさぎ
ヤングプロフィット
セーラー万年筆の「ヤングプロフィット」は、若者向けにデザインされた万年筆です。
軽量で持ち運びに便利なデザインが特徴で、初心者にも使いやすい。ステンレス製のペン先を採用しており、筆圧が強くても安定した書き味です。
私と一番長い付き合いの万年筆です。
当時、まだ万年筆を使い慣れていなくて乱暴に使っていましたが、不具合なく今でも現役で活躍しています。
残念ながら廃盤しているのでネット通販ではほとんど見かけません。
この前、近所の事務用品店のショーケースにヤングプロフィットが陳列されていて、しかも当時の定価5500円（税込み）で売っていました。
このようにお店の店先にまだ在庫が残っている可能性はあります。
近所にある事務用品店、文房具屋さんなど覗いてみると出会えるかもしれません。
左利きの万年筆レビュー（ヤングプロフィット編） | みつけのしろうさぎ
四季織：雪月空葉
セーラー万年筆の「四季織 雪月空葉」シリーズは、日本の四季をテーマにした美しいデザインの筆記具シリーズです。
このシリーズには、春の空、夏の緑、秋の満月、冬の雪をイメージしたモチーフが描かれています。
「垂雪」モデルは、冬の雪を表現したデザインが特徴です。
ペン先は14金・中型で、コンバーター・カートリッジ両用式です。
少し形は違いますが、プロフィットjrの金ペンバージョン。
金ペンにしては手が出しやすい税込み17600円。
ちょうど良いサイズ感、書き心地に加えて人に見せたくなるキレイなデザインが魅力。
何が良いかって、キャップポストした状態が一番書く時にバランスが良いことです。
左利きにはキャップポストして自然とバランスが良い万年筆ってなかなか少ない…気がします。
この万年筆は私にとって自然とバランスが良い万年筆の数少ないなかの1つです。
※キャップポスト＝キャップを後ろ側にハメた状態↑画像。
【万年筆歴10年の左利き】万年筆レビュー セーラー 四季織垂雪 | みつけのしろうさぎ
プロフィット21
セーラー万年筆の「プロフィット21」は、高級感と機能性を兼ね備えた万年筆です。
特徴は左利きの書き癖を考慮して研がれたペン先。しかも21金！
品のあるデザインと手にフィットする丸みのあるフォルム。
ペン先と軸のバランスがよく、筆記がリラックスできる太さになっています。キャップを外すか尾部にはめるかで重心を調節できます
値段は税込み33000円。字幅は細字、中細、中字、太字があります。
最高の左利き用万年筆です。
デザインはもちろんですが、書き心地が絶妙。
私（左利き）にとって書き心地が滑らかすぎると字が滑るし、書き応えが良すぎると書いてる最中にペン先が引っかかってしまいます。
その万年筆の書き心地に合わせて自分が合わせていくことがありますが、プロフィット21レフティは滑らないし、引っかからない絶妙な書き心地でした。
値段が33000円で高価であること、お店で試筆できないことがある（在庫がない）のがネックですが、まず「1回触ってみて！」と言いたい1本です。
私は買った時はキャップポストせずに使っていました。キャップポストした状態だとバランスの悪さを感じていたからです。
※キャップポスト＝キャップを後ろ側にハメた状態↑画像。
最近、キャップポストしたサイズ感にも慣れてキャップポストして使えるようになりました。
プロフィット21レフティのペン先のデザインです。これがカッコいい。
書くと心地よく、書いてる手元をみるとカッコいい最高の万年筆です。
【万年筆歴10年】左利きの万年筆レビュー（セーラー・プロフィット21 レフティ） | みつけのしろうさぎ
私のお気に入りの万年筆メーカー。
セーラーは私のお気に入りの万年筆メーカーです。
大きな理由は書き心地です。書いていて滑りすぎず、引っかからないちょうど良い書き心地。私にとって一番ストレスの少ない書き心地です。
私にとって初めて本格的な万年筆を「ヤングプロフィット」。
ヤングプロフィットの使う心地の良さがなければ万年筆を好きにならなかったでしょう。
使い勝手と書き心地を両立した「プロフィットjr」。
プロフィットjrの中細字幅を体感した時はテンションが爆上がりしました。
そして、その上位互換の「四季織 垂雪」。単純に奥さんからプレゼントされて嬉しかった。
最高の左利き用万年筆「プロフィット21レフティ」。深い赤と金の落ち着いた高級感と最高の書き心地。セーラーさん！左利き用万年筆作ってくれてありがとう！
記事を書いていて「あっ私セーラーの万年筆好きだな」と実感が湧いてきます。
余談でした。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。左利きの方、万年筆に興味のある方の役に立てば嬉しいです。
みつけのしろうさぎ
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