ファーバーカステルのネオスリムは軸が細くて本体が重たい珍しい万年筆です。
ファーバーカステルのネオスリムは私に万年筆における「重さ」の大切さを教えてくれた万年筆です。
一度廃盤しましたが、2024年2月頃にニューカラーを加えて復活しました。
今回はファーバーカステルのネオスリムを【万年筆歴10年の左利き:みつけのしろうさぎ】がサイズ感、デザイン、書き心地を中心にレビューしていきます。
ファーバーカステルのネオスリムは何と言ってもそのスマートな細さと高級感と重厚感が特徴の万年筆です。
書き心地は可もなく不可もなく多少滑らかさを感じる書き心地です。筆記時の重さがクセになる万年筆です。
ただ、左手で使うと軸の細さや万年筆の重さの影響で長時間の筆記には向きません。
細身でシンプルなデザインの万年筆なので手帳と相性が良かったです。
ファーバーカステル:ネオスリム
ファーバーカステル:ドイツのニュルンベルクで鉛筆製造として創業。今でも続く鉛筆の形(長さ、太さ、硬さ)の基準を作った。(六角の鉛筆)鉛筆や色鉛筆で有名な会社です。
ネオスリム:ストレートラインがミニマルな美しさの細身の万年筆。
価格 | 定価11000円~6600円。 カラーによって値段が違う。 |
ペン先 | ステンレス |
字幅 | EF、F、M |
ボディ | ステンレス鋼 |
サイズ | 収納時141㎜ 筆記時156㎜(キャップポスト有) 筆記時122㎜(キャップポスト無) 軸径8㎜ |
重さ | 24g |
インク充填方法 | 両用式(カートリッジ&コンバーター) コンバーターは別売りです。 |
シンプルなストレートライン。
カラー展開は全部で6種類。私が購入したのはブラック&ローズゴールド。
他にはガンメタル、シャイニーシルバー、オリーブグリーン、ダークブルー、シルバーマット、ブラックがあります。
直線的なラインにシンプルなデザインです。軸はステンレス銅素材。艶なしのブラックでクリップや尻軸や首軸がローズゴールドです。
ブラックとピンクゴールドの色合いが大人っぽくてカッコイイなと惹かれてこの色を選びました。
ペン先はドット柄とファーバーカステルのロゴでシンプルなデザイン。
そして、本体のブラック、首軸のピンクゴールド、ペン先のシルバーの組み合わせがスマートな大人のカッコよさを感じました。
ペン先はステンレス(硬めの書き味)で少しお辞儀をした傾斜がついています。
左は安定感が良き
私が購入した字幅はF(細字)です。国産万年筆のF(細字)より少し太いです。
感触は硬め、可もなく不可もなくスルスルとした書き心地です。硬めのペン先なので、筆圧が多少強くても安定した筆記ができます。
左手で筆記する時はその細さと重さが影響して、ペンを握っている手が疲れてしまいます。
なので、私は主手帳で日程や短い文章を書く時に使っています。
左手で筆記する時、キャップポストするとバランスが悪くなるので私はキャップは外して使っています。
細身だけど、重量感を感じる面白さ。
収納時の長さは141㎜、軸の太さは8㎜、重さ24gです。サインペンが長さ137㎜、太さ12㎜、重さ9gです。
見て分かる通り、だいぶ細いです。軸径8㎜は私の持っている万年筆の中で最も細いです。そして、この細さの万年筆はなかなか見つかりません。
そのくせ重さが24g、サインペン約3本分です。持った時にずっしりとした感触があります。
筆箱に入っていても何にも邪魔にならないし、デザインや色合いが良いので筆箱の中で存在感を放っています。
手帳のポケットにも無理なく収まるので手帳用としても使えます。
※注意点は金属軸の筆記用具と一緒に入れると割りと簡単に塗装が剥げてしまいます。
キャップポストすると長さは156㎜。スラっと長い万年筆になります。
私はあまりキャップポストした状態では使いません。キャップポストすると後ろ側が重くなり、使いにくさを感じるので普段はキャップを取っています。
金属軸の万年筆と一緒に入れていたら、黒の塗装が剥げてしまいました…
普段はキャップポストせずに使っています。この状態の方がバランスがよくストレスなく書けます。
細さと重さがクセになる万年筆。
万年筆の奥深さの一端を知ることが出来た1本です。
この万年筆以降、万年筆のカタログを見ながら「デザインは良いけど、重さがなぁ~」とか実際に万年筆を持った時に重さまで気にするようになりました。
そして、「私の好みの重さは左だと~gで右だと~g」とマニアックなこだわりを持つようになってしまいました。(笑
間違いなく、より深い万年筆の世界に誘った罪深い1本です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。このレビューが万年筆が好きな方、左利きの方の誰かの役に立てば幸いです。
みつけのしろうさぎ
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