値段がお手頃でデザイン良しっていう印象のある中国メーカーの万年筆。
その中で書き心地も評判のPENBBS「456」をついに購入しました。
「コスパが良い」と話題になってからかなり時間が経っていますが、ようやく我が家にもお迎えすることが出来ました。
左利きの方で気になる方もいると思いますが、左利きが使ったいう情報が少ないのが悲しいところ。
今回は【万年筆歴10年の左利き】がPENBBSの「456」をレビューしていきます。(デザイン、書き心地、サイズ感を中心に)
使ってみた結果、左利きでも気持ちよく使えます。書き心地はスラスラでした。字幅は細字(F)です。日本メーカーの中細ぐらいかそれより少し太い印象です。
シンプルなデザインに大きめのサイズ感、全体的に使いやすい感じがしました。特にサイズ感は左利きの私には使いやすいサイズ感でした。(ちなみに私は170㎝男性です)
手帳のスケジュールを書き込みには少しだけ太いかなと思いましたが、それ以外ならなんでもいけそうです。
※Amazonレビューに1件だけ左利きでも使えるようなこと書いてありました。
書いてる様子はこちら↓
PENBBS 456
PenBBS:中国の万年筆愛好家のオンラインコミュニティによって作られた万年筆ブランドです。
456:透明なボディで内部の機構やインクが見えます。インク充填が真空充填システムにより、高いインク容量を実現し、頻繁なリフィルの必要を減らします。大型のスチールペン先で存在感があり滑らかな書き心地です。
価格 | 5600円(税込み)(Amazon、2024.8.6時点) |
字幅 | F(細字) |
ペン先 | スチール |
ボディサイズ | 収納時:145㎜ 筆記時:160㎜(キャップポスト有) 筆記時:130㎜(キャップポスト無) 軸径:13㎜ |
重さ | 31g(キャップ10g、本体インク充填済み21g) |
インク充填方法 | 後述 |
カラーバリエーションはAmazon内で確認できたのは以下2つ。値段が違うので予算と好みと相談ですね。
マットホワイトアクリル ゴールデンクリップ¥7458(税込み)
雲模様¥5980(税込み)
キャップポストせず使うと使いやすいサイズ感。
「456」は収納時145㎜、太さ13㎜、重さ31g。サインペンの方が140㎜、太さ12㎜、重さが8g。
収納時のサイズ感はサインペンより一回り大きいです。万年筆の中でも大きい部類だと思います。
「456」は31gあるので持つとずっしり重みを感じます。
5600円(税込み)でこのサイズ感の万年筆が買えるのは、さすが中華万年筆。(中国メーカーの万年筆)
キャップポストすると長さが160㎜になります。※キャップポスト=キャップを尻軸にハメた状態。
この状態だとキャップの重さ(10g)の分、後ろが重くなります。持ってみるとかなり後ろ側に重みを感じます。
キャップポストしない状態だと長さが130㎜になります。重さはキャップの分(10g)減って21gになります。
長さ130㎜、重さ21g、太さ13㎜は私(170㎝男性)の手にはちょうど良いサイズ感でした。
シンプルデザインに存在感のある大型ペン先。
ペン先は大型のペン先で迫力があり、ペン先のデザインは金と銀のバイカラーでペン先中央にはメーカーの名前が刻印されています。
ボディがスケルトンなので金属部のシルバーとペン先のデザインがアクセントになり、スケルトンですが地味な印象はありません。
インクを入れるとまた印象が変わると思いますが、私はパイロット色雫の冬将軍を入れていれています。
とても落ち着いた雰囲気になりました。
5600円(税込み)で大型のペン先と金と銀のバイカラーのデザイン。
ちなみに左きがPENBBS「456」、右がセーラーのプロフィット21レフティ。同じサイズ感のペン先ですが、左5600円(税込み)右は33000円(税込み)です。
単純な大きさの比較ですが、お高い万年筆のペン先と同じサイズ感のペン先が5000円弱で使えるのはすごいです。
1100円(税込み)の万年筆のペン先はこちら。左がPENBBS「456」右がパイロットカクノ
一般的なスチールペン先と比べるといかに「456」のペン先が大きいのが分かります。
スラスラとした書き心地、字幅は細字にしては太め。
書き心地は滑らかでスラスラと書ける印象です。この時の筆圧はだいたい50g(キッチンの計りで計りました)
たまに書き始めのインクフローが少ないと感じました。ですが少し書き進めるとスムーズにインクが出るようになります。
インクが出始めればそれからはスムーズにスラスラ書けます。
※インクフロー=インクの出具合。
↑上からPENBBS「456」の(F)細字、パイロット「カスタム74」のF(細字)、セーラー「四季織」のME(中細)
字幅は細字(F)ですが、国産メーカー(パイロット、セーラー、プラチナ)より若干太い印象です。
セーラーの中細と比べても同じかちょっと太いと感じます。
私的にはキャップポストしない状態が使いやすいと感じました。
長さ130㎜、太さ13㎜で握りやすいサイズ感でしたし、重さ21g(インクを入れた状態)が余計な力を入れずに書くのを助けてくれます。
もちろん、キャップポストしても十分に使えます。細かい文字を書いたり、素早く書いたりするには不向きですが、ゆったり書くことを楽しむのに良いと思います。
ただ、長時間書いていると握っている手や腕が疲れてきます。
インクの充填方法(バキュームフィラー)
言葉で説明することができないので、画像を使いながらインク充填方法を説明します。
バキュームフィラー方式でインク充填します。このやり方でインク充填する万年筆は高額な万年筆が多いですが、5600円でそのインク充填方法が体験できるのは有難い。
尻軸(右手で摘まんでいる部分)を回して緩めます。
尻軸のネジを緩めたら、ゆっくり上に引きます。
尻軸を引いた状態でペン先をインク壺に入れます。(インク壺はパイロット色雫の50ml瓶)
ペン先をインク壺に入れたら、尻軸を下方向に押し込みます。
ある程度押し込むと軽く「プシュ」と音がして一気にインクが入ります。
※画像は写真を撮る関係で片手ですが、尻軸を押し込み時は片手で尻軸、もう片方の手で万年筆を持ってインク充填をしましょう。
ペン先をインク壺の底に押し付けないように気を付けましょう。
インクが充填できたらインク壺からペン先を抜いて、尻軸のネジを締めてましょう。
これでインク充填は終わりです。
インクがたくさん入るので一回入れたらしばらくインク充填は必要なさそうです。
書き心地の良い、コスパ良好な楽しい万年筆。
高級万年筆並みのサイズ、滑らかな書き心地、そして、バキュームフィラーでのインク充填機構など、このデザインとスペックの万年筆を5600円で買えるのはとっても有難いと思います。
私の筆箱の主力として活躍しています。
予算を抑えながらサイズ感のある万年筆を欲しい方にぜひオススメな万年筆です。
最後まで読んでいただいきありがとうございました。左利きの方、万年筆の好きな方が楽しんでいただけたら幸いです。
みつけのしろうさぎ
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