Komamono(コマモノ)のFonteは買う前から楽しい万年筆です。スケルトンボディにキャップのカラーやインクも選べます。価格も安く手軽に満足感の高い万年筆です。
本記事は【万年筆歴10年の左利き】がFonteを実際に使った感じをデザイン・書き心地・サイズ感を中心にレビューしたものです。
今回は購入した万年筆に初期不良があったので、分解して調整した話も余談として載せています。
Fonteはキャップの色が選べて、万年筆を自分の好みの雰囲気に出来るのが大きな利点です。
書き心地はFonte(イタリア語で泉)という名前の通り、インクフローがよくスラスラと気持ちよかったです。
字幅はF(細字)と表記されていますが、M(中字)ぐらいの字幅に感じました。
手頃な値段で万年筆の雰囲気を自分で選びたい方にオススメです。
Fonte(フォンテ)
Komamono(コマモノ):雑貨の意味。人それぞれの暮らし、思い出になるひとピースになるモノづくりをしている。様々なブランドを展開していて万年筆の他にも時計や雑貨などがあります。
nippan komamono lab(コマモノラボ) (komamono-lab.com)
Fonte:イタリア語で「泉」という意味。ペン先からインクが泉のように流れ、滑らかな書き心地で書く至福の時間を味わって欲しいという想いから命名されました。
万年筆の他にもガラスペンや筆ペン、ボールペンがあります。
定価 | 本体 :715円(税込み) キャップ:330円(税込み)※カラー12種 |
字幅 | F(細字) |
ペン先 | ステンレス |
ボディ素材 | ABS樹脂 |
ボディサイズ | 収納時:135㎜ 筆記時:145㎜(キャップポスト有) 筆記時:120㎜(キャップポスト無) 軸径:約1.1~1.2㎝ |
重さ | 17g(インク充填済み) |
インク充填方法 | 両用式(欧州統一規格) |
キャップ | 勘合式(カチッとなるタイプ) |
娘を想わせる小さくて可愛いフォルム。
スケルトンボディに色付きの透明キャップ、金属部分はゴールド。色合いや雰囲気が1045円で買える万年筆とは思えない。
キャップは12種類もあり、自分の好きな雰囲気に出来るのでそこがとても嬉しいポイントです。
私はキャップをピンクにしました。うちの長女のように小さく丸っこく可愛らしいイメージにしたかったからです。
スケルトンボディなので、充填したインクの色も楽しむことが出来ます。
インクは色雫の秋桜を入れています。キャップの色とマッチしてより可愛らしい雰囲気になりました。
ペン先も金色と銀色のバイカラーでオシャレです。
スラスラと滑らかな書き心地。
初期不良があり調整しましたが、ペンポイントのズレを直したぐらいで済みました。なので調整後という配慮はせずレビューします。
字幅表記はF(細字)ですが、M(中字)に近いと思います。ノートや手紙などで使える字幅だと思います。
手帳に使うには字幅が太いです。
万年筆のサイズが小ぶりなので、キャップポストしたらちょうど良いサイズ感で持ちやすく書きやすかったです。
普通サイズの万年筆だと、キャップポストするとペンの後ろが重くなり左利きの私は書きにくさを感じることが多いですが、この万年筆は大丈夫そうです。
可愛らしい雰囲気を損なわずに書けるのは嬉しい。
インクフローがよく、スラスラと気持ちよく書く事が出来ました。
ペン先も硬めなので、筆圧が強くても安定して書く事が出来ると思います。
注意点はインクフローが良いので、書いている手元を少し気にする必要があります。乾ききらないインクが手についたり、手で字を擦って字を潰さないように気を付けましょう。
デザインを最大限生かせるサイズ感。
Fonteのキャップを閉めた状態の長さは135㎜。太さ12㎜、重さ1.7g(インクが入った状態)。サインペンの方が長さ137㎜、太さ12㎜、重さ9gです。
サインペンとほぼ同サイズ。見た目は気持ちFonteの方が小さく見えるぐらいです。重さは持ち比べるとFonteの方が重いのが分かるぐらいです。
キャップポストした状態の長さは145㎜。サインペンより少し長いぐらいです。
Fonteはキャップポストした状態で筆記するにはちょうど良いサイズ感でした。
このぐらいの長さなら、筆記時のバランスがよくストレスなく使うことが出来ます。
私は普段はキャップポストして使っています。
※私の場合、これ以上長くなると後ろが重くなって、後ろが長くなればなるほど筆記時のバランスが悪くなり使い心地が悪くなります。
キャップポストしていない状態だと長さ120㎜です。
使うには不便しない長さですが、デザインや持った時のバランスを考えるとキャップポストした方が良いと感じました。
トラブル ~初期不良がありました~
残念ながら、今回買った万年筆は初期不良がありました。少し書くとインクが掠れ始め、次第にインクが出なくなりました。
本来であれば、お店に返品交換するところですが、今回は自分で分解して調整して書けるようにしました。
買った経緯
子どものおむつを買いにデパートに行ったついでに隣の文房具コーナーに寄りました。
そしたら、キャップが選べる万年筆を見つけました。
選べるキャップに心惹かれ、小さめの万年筆にピンクのキャップが娘のイメージにピッタリでした。
娘をイメージしたせいで愛着が湧いてしまい、¥1000円ぐらいだったので衝動買いしました。
その時の嬉しさといったら、車の中で写真を撮りSNSに投稿するぐらいでした。
帰って書いてみたけど…
購入した次の日に少し時間があったので、ウキウキ気分で万年筆にインクを入れて書いてみました。
細字という割に太いな~インクフローは少し多めかな?と思っていました。
2~3行を試し書きしていたら、インクが掠れ最終的にはインクが出なくなりました。
その時の落胆は買った時の嬉しさの反動で余計に大きかったです。娘をイメージしていたのもありショックでした。
それから返品も考えましたが隅っこの方においやり、しばらく忘れていました。
ルーペでペン先を覗いてみた。
その後、2カ月ぐらい放置した後、あの時の万年筆を自分で直してみようと思いたちました。
直してみようと思ったのは2カ月間でペン先をみるルーペを購入したり、万年筆のペン先を付け替えたりと万年筆のペン先に触れる機会が増えペン先に触れる事に抵抗がなくなったからです。
あと、心のどこかでやっぱり娘のように小さくてかわいいピンクの万年筆を使いたいと思っていたからです。
ルーペでペン先を覗いたら原因は2つあることが分かりました。
・ペンポイントが上下にズレている。
・左右の切り割りが密着していてインクの通る道がない。
↓上下にズレたペンポイントを直します‼
↓丸い穴からペン先へ通る溝がとても細かったので、この溝を広げます。
分解してペン先をいじる。
原因がなんとなくわかったところで、万年筆を分解してペン先だけにして少しずつペンポイントのズレを直して、左右の切り割りの隙間を広げました。
この時は分解や調整をして楽しい気持ちより、なんとかこの万年筆で字が書きたいという気持ちでした。
改めて書いてみた。
完全にはズレは治りませんでしたが、切り割りには隙間ができ一度組み立てて書いてみたら、書けるようになりました。
ペンポイントのズレが多少残っているので、書き心地はそこそこですが、途中でインクが出なくて書けないことはなくなりました。
なんとか書けるようになって本当にうれしかったです。
結果的に成功して良かった。
基本的に万年筆を自分で分解してしまうと、メーカーの保証が受けられなくなるのでやらない方がいいです。
今回の万年筆は自分で分解調整したのは以下の理由です。
- 万年筆自体が安価であった。
- そもそも書けない状態で自分でいじって壊れてもいいと考えていた。
- 購入した店舗に返品、交換してもらうのが面倒臭かった。
おそらく、1万円ぐらいする万年筆なら修理や調整をしてくれる専門の方にお願いします。
左利きの万年筆(モンテベルデ 修理・調整)書けなかった万年筆が復活 | みつけのしろうさぎ (mitukenosirousagi.com)
自分好みに選べる万年筆
Fonteはキャップによって雰囲気を替えられるので、好みの雰囲気の万年筆に出来るのが大きな利点です。
書き心地はFonte(イタリア語で泉)という名前の通り、インクフローがよくスラスラと気持ちよかったです。
字幅はF(細字)と表記されていますが、M(中字)ぐらい。
こんな方にオススメ出来ると思います。
- 万年筆の雰囲気を自分で選びたい方
- 手軽に万年筆が欲しい方
- 手帳以外で万年筆を使う方
最後まで読んで頂いてありがとうございました。左利きの方、万年筆が好きな方の役に立てば嬉しいです。
みつけのしろうさぎ
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