2025年、前半を頑張ったご褒美にヴィスコンティのレンブラントを買いました。
ずっと気になっていた万年筆でしたが、ついに手に入れる機会が巡ってきました。
気になっていた理由はレンブラント(画家)が好きなことに加え、デザインと色合いが好みだったからです。
とういうことで今回は【万年筆歴10年の左利き】がヴィスコンティ・レンブラントをサイズ感、デザイン、書き心地を中心にレビューします。
しばらく使ってみた結果、買って良かった!
ちょうどよいサイズ感、イタリア発のお洒落なデザイン、左利きでもスラスラとした気持ちの良い書き心地、ヴィスコンティ・レンブラント心躍るほどよかったです。
イタリアのお洒落なデザインを味わいたい方にぜひオススメです。
ヴィスコンティ・レンブラント

ヴィスコンティは1988年、芸術の都フィレンツェで誕生した高級筆記具ブランドです。
創業者ダンテ・デル・ベッキオの「筆記具は芸術である」という理念のもと、歴史や美術、哲学などをテーマにした独創的なデザインを展開しています。
素材選びにもこだわり、高品質レジンやセルロイド、天然石などを使用。さらに、特許取得済みのインク吸入機構「パワーフィラー」など、機能面でも革新性を追求しています。
ヴィスコンティの筆記具は、NATOやG8などの国際的な署名式でも使用されるなど、格式と信頼性を兼ね備えています。
レンブラントシリーズはビスコンティの中でも人気のシリーズ。
オランダの画家「レンブラント」へのオマージュとして、芸術性に富んだペンに仕上がっています。
職人の手で一つ一つ丁寧に作られる軸はひとつひとつレジンの模様が違い、「光と影の魔術師」と称されたレンブラントのごとく、色のコントラストが非常に美しいペンです。
レンブラント・ファン・レイン(Rembrandt van Rijn)は、17世紀オランダのバロック期を代表する画家で、「光と影の魔術師」と称されるほど、明暗法を巧みに操った天才です。
彼の作品は、深い人間性とドラマチックな構図で知られ、ヨーロッパ美術史において極めて重要な位置を占めています。
価格 | 31900円(税込み) |
ペン先 | ステンレス |
字幅 | 極細(EF)細字(F)中字(M)太字(B) |
インク充填方法 | 両用式(カートリッジorコンバーター) |
キャップ | マグネティックロック式 |
使いやすいサイズ感。

長さ | 太さ | 重さ | |
レンブラント | 140㎜ | 12㎜ | 32g |
サインペン | 140㎜ | 12㎜ | 8g |
キャップの太さが14.5㎜あるので、レンブラントの方が気持ち大きく見えますが、サインペンとほぼ同サイズです。
重さが4倍あります。持つとキャップ側がずっしりと重く感じます。
大きすぎず、小さすぎずなので筆箱に入れいてもたくさん場所を取ることはなさそうです。
筆箱の中でもデザインや色味が際立って、筆箱を覗くだけでも楽しくなりそうです。

長さ | 太さ | 重さ | |
レンブラント | 159㎜ | 10.5~14.5㎜ | 32g |
サインペン | 140㎜ | 12㎜ | 8g |
キャップポストするとサインペンよりだいぶ長くなります。
(キャップポスト=キャップを後ろ側にハメた状態)
キャップが後ろ側に来るとちょうどよいバランスになります。
バランスが取れているので、そこまで重さを感じませんでした。

長さ | 太さ | 重さ | |
レンブラント | 123㎜ | 10.5~12㎜ | 20g |
サインペン | 140㎜ | 12㎜ | 8g |
キャップを外した分、サインペンより短くなります。そして、キャップの分軽くなります。
とても使いやすいサイズ感だと思います。
デザインは個性的ですが、サイズ感は広く万人受けするようなサイズに感じました。
お洒落な雰囲気の中の落ち着き。

まず、化粧箱がお洒落。さすがイタリアの万年筆。
この時点でもうテンションが上がります。

色の雰囲気は白い大理石のような模様。
キャップはマグネティックロック式。
要するに磁石で「カチッと」キャップが閉まります。
強力な磁石なので、筆箱の中でキャップが取れることはなさそうです。

クリップはフィレンツェの「ヴェッキオ橋」を模した形をしています。
これは「ペンが世界の平和・友好への懸け橋となりますように」という願いが込められているそうです。
クリップは引っ張ると紙を挟むため、少し開きます。

グリップは金属です。特に滑る感じはありませんでした。
全体的に私が持っている万年筆にはないデザインと色味です。
なんだか、イタリアメーカーの万年筆を買ったなという気分になります。

キャップポストすると堂々とした雰囲気も加わります。
キャップポストした方が筆記時にレンブラントのデザインがより楽しめます。

ペン先のデザインは「模様」「VISCONTI(ヴィスコンティ)」と字幅を表す「EF(極細)」
ペン先のデザインは「旧デザイン」と「新デザイン」があるようです。
字幅の表記が「EF」とか「F」とかではなく、〇の数で字幅を表すモノもあるようです。
例えば、「EF」だと〇無し、「F」だと〇が1つ、「M」だと〇2つ、「B」だと〇が3つといった感じみたいです。
スラスラとした気持ちよい筆記感。

私が買ったのは極細(EF)です。
海外万年筆の細字(F)は日常使いするには太いと感じるので、それより細い極細を選びました。
「極細(EF)だと細すぎて筆記時に引っかかりを感じるかもしれない」と少し不安でしたが、大丈夫でした。
極細でもスラスラとした気持ちの良い筆記感でした。
スラスラした筆記感の中に多少「カリカリ」とした感触もありますが、それでも満足な書き心地でした。

キャップポストせずに書いてみると、使いやすいバランスでした。
重すぎず軽すぎず、普段はこの状態で使うことが多いです。

キャップがマグネティックロックなので、ネジ式と違い、ネジの溝がありません。
なのでペンを握った時にネジの溝を感じないところが地味によい。
書いている手元がお洒落で書いている手を見ていて楽しい。

左利きだと、キャップポストすると後ろ側が重くなって、筆記時のバランスが若干悪くなることがよくあります。
しかし、レンブラントはバランスの悪さを感じませんでした。
キャップポストしない方がより書きやすいですが、キャップポストしても普段使いに不便しなさそうです。

書いている時の見栄えは断然キャップポストしている方が良いです。
キャップポストするかしないかは好み問題ですが、気分でどちらでも使えるので有難い。
買って良かった。レンブラント!

使ってみた結果、買って良かった!
個人的に好きな画家の名前を冠した万年筆なので、使い心地が悪かったり、安っぽかったら、いやだな~と思ってましたが、満足のいく万年筆でよかったです。
デザインはイタリア万年筆らしいお洒落、サイズ感もちょうど良く、左利きでもしっかり使える書き心地。
左利きの私としてはEF(極細)の字幅を選んだのは少し不安もありましたが、杞憂に終わりました。
今年前半を頑張ったご褒美としては最高の結果でした。
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