「せっかく万年筆を買ったから、その書き心地を存分に味わいたい」
万年筆の書き心地を生かすために良い紙を選ぶのも万年筆を楽しむ1つの手段です。
しかし、実際に書いてみないと良し悪しが分からないのが難しいところ。しかも、ノート1冊買うと使い切るまで次のノートを使えないので、なかなか紙の良し悪しの理解も進まない。
レビューを見ても書いているのは右利きの方ばかり。左利きがレビューしているモノは少ない。
「左利きだけど、紙選びってどんなもんだろうか・・・」
結論、「左利きだから」という理由が紙選びに影響することはありません。
今回の目的は「左利きだからって紙選びで特に注意することはないよ」と結論を伝えることですが、ついでに今回私が使った経験のあるノート(紙)を5種類紹介したいと思います。
万年筆と紙(用途と好みで選ぼう)
万年筆の書き心地は【万年筆+インク+紙】で書き心地の印象がだいぶ変わります。
ちなみに「左利きだから」という理由で気を付けることはありません。
単純に用途と好みで選ぶのが良いかと思います。
私は今日紹介するノートを含めて、手紙などで10種類ほど使ったことがあります。
そこで感じるそれぞれの紙の違いは主に(紙の色、裏写り、にじみ、インクの発色、書き心地)です。
それ以外にも細かい違いはあると思いますが、私の感じる違いはそんなもんです。
↑※裏写りは裏のページに書いた文字が裏にも写ることです。裏抜け、透けとも言われます。
プレミアムC.Dノート(アピカ)
書き心地を楽しみながら日記として使用。
触っても書いても滑らかな感触のC.Dノート。コスパよりも「滑らかな書き心地を楽しむ」ノートだと思います。
私は日記として使っていますが、現在2冊目に突入しています。装丁も品があり、特別な書き物をしている感覚になります。
ただ、細字(F)中細(MF)より広い字幅だと裏写りが目立ってきます。それと万年筆によって「すべる」と感じることもあります。
裏写りが特に目立ったのは、ツイスビーのエコの細字(F)ぐらいの字幅だと上の画像(中段)ぐらい裏写りがあります。
中段ぐらいの裏写りがあると、書いたモノを見返した時に見づらさを感じます。
ちなみに、上段はセーラーの中細(MF)、下段はセーラーの細字(F)で両方とも赤系統のインクです。
上段、下段ぐらいの裏写りであれば見返しても見づらさを感じませんでした。
※パイロットの万年筆(コクーン、カクノ、カスタム74)を使うと「ちょっとすべるなぁ」と感じました。
※表面は普段の日記が書いてあるので、申し訳ないですが、ここには載せません。
基本情報
サイズはA4、A5、A6、CDサイズの4種類。罫線は無地、横罫線、方眼の3種類があります。紙が96枚(ページ数は192)
※プレミアムC.DノートONEはページ数62ページ。CDサイズがなくて、セミB5サイズがあります。
紙はアピカ(株)が王子製紙と共同開発した「A.Silky 865 Premium」と「アピカクリーム上質紙」(A5のみ)が使われています。
「シルクのような滑らかな書き心地」が特徴の紙です。書いても触ってもシルクのような滑らかさを感じられます。
ノーブルノート(LIFE)
無難な書き心地で裏写りが少ないから手帳用。
ノートを手帳サイズに切って手帳の雑記ページに使用しています。紙の色はクリーム色で触り心地は普通の紙とあまり変わりありません。
書き心地はC.Dノートに比べると劣りますが、キャンパスノートより良いです。
縦の線は娘の落書きです。インクの発色がよく、また裏写りが目立ちにくいです。
左ページの裏は文字が書いてあります。右ページは裏も真っ白です。
左ページは上段に数行書いてありますが、うっすら見える文字はこのページの裏側ではなく、前の紙に書いた文字が透けて見えている状態です。
画像の左ページが3ページ目だとすると、1ページ目の文字が少し透けている状態です。
どの字幅、どの色のインクでもページの裏写りと前ページの透けを考慮してもそこまで気にならないぐらいです。
※雑記もほぼ日記なので、書いてあるページは申し訳ないですが、載せません。
基本情報
ノーブルノートは罫線が無地、方眼、横罫線の3種類。サイズがB6、A4、B5、A5の4種類。100枚(ページ数でいうと200ページ)。
値段は2000円~1000円ぐらいの間です。
ライフのノーブルノートは気品のあるデザインと高品質な紙が特徴です。(ノーブルは気品がある、高貴な~という意味)
目に優しい色合いで長時間書いても疲れにくい。万年筆と相性がよく、インクがにじみにくく、スムーズに書けます。
キャンパスノート(コクヨ)
コスパのいいから筆記量の多いなんでも帳。
コスパ最強のノート。ガシガシ書くのにいつも使っています。私は中罫線の6号サイズ、100枚(200ページ)の、値段550円を使っています。
具体的にはアイディアを書きだす時やバァーと思ったことを書きつける時に使っています。他にも手紙やブログの下書き、娘の落書きなどもこのノートを使っています。
1年で何ページも書くので、他の紹介したノートたちだと私のお小遣いがもたないので安くてたくさん書けるキャンパスノートは助かります。
また、安くていっぱい書けるノートが書き心地が悪いかと言われると、そういうこともなく普段使いにストレスを感じることはありません。
裏写りもあまりなく、安くて品質の良いノートだと思います。
基本情報
キャンパスノートはサイズと罫線のバリエーションが豊富でざっくり7種類のノートサイズと9種類の罫線があります。
紙の枚数は30枚から100枚(60ページから200ページ)で9種類。高いモノで550円安いモノで110円。
コクヨのキャンパスノートは1975年発売以来、定番のノートとして知られています。
書きやすさを犠牲にすることなく、環境に配慮した原紙を使っています。再生紙は使わず適切に管理された森林のパルプから作られた「森林認証紙」を使っていて、書き心地やにじみにくさが向上しています。
MDノート(MIDORI)
お試しで使ってみたなんでも帳。。
ミドリノートがどんな物なのか、試しに購入してアイデア帳兼試し書き帳として使っています。
紙の色は若干クリームがかった白です。書き心地は滑らかでインクの発色もよくにじみにくいです。
どの字幅、色でも裏写りは少ないです。
書いたモノを見返した時に裏写りなどが気になることはあまりありません。
基本情報
MDノートは(株)デザインフィルが展開しているMIDORIという文具ブランドが発売しているノートです。
ページが完全に平らに開くため、書きやすさ。
ノートに使われている紙は万年筆から鉛筆まで、色んな筆記用具で使い心地良く書けるMD用紙が使われています。
このMD用紙は、にじみや裏抜けがしにくく、書き味が良い筆記適性を追求した紙です
MONOKAKIノート(満壽屋)
お試しで使ってみた記録用として使用。
表紙は和紙のような手触りで和風なデザイン。
他のノートの紙より紙が「薄い」と感じます。
書き心地は可もなく不可もなく。インクの発色はよく文字がくっきり見えます。
裏写りはそこそこします。書いたモノを見返した時にちょっと見づらさを感じます。
インクを充填したばっかりだったり、インクフローが良い万年筆だと少しにじむかもしれません。
上の画像はカスタム74(細字)にグリーンのインクを充填した日に書きました。
基本情報
罫線はありとなしの2種類。サイズは5種類(セミB5、A4、B6、A6、ポケットサイズ)高いモノで1450円安いモノで660円。
ページ数は160ページ、ポケットサイズのみ128ページ。
万年筆での筆記を想定して作られた紙でインクが滲みにくく、裏抜きしにくく、滑らかな書き心地が特徴。
表紙は和紙の落ち着いた雰囲気のデザイン。和紙は江戸時代から続く杉原商店の越前和紙と羽二重紙を使っています。
ノートは使いやすい工夫がされており、どのページを開いても気持ちよく開けるようになっています。使い始めは少し硬く感じるかもしれないけど、使っているうちに馴染んで開きやすくなります。
用途と好みで選ぶのがいい。
万年筆を使う時のノート(紙)は用途と好みで選ぶのが良いと思います。
ノート(紙)の個性(ノートのデザイン、書き心地、紙の色、裏写り、にじみ、インクの発色)を調べたり、試したりして自分にあったノートを選んでもらえたらと思います。
「左利き」が紙選びに影響することはありません。少なくとも私は気にしたことはありません。
私はCDノート(日記用)ノーブルノート(手帳用)キャンパスノート(雑記自由帳)の3冊体制で万年筆を楽しむつもりです。
時々、小遣いに余裕があればお試しで色々な紙を使ってみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。左利きの方、万年筆が好きな方の役に立てば嬉しいです。
みつけのしろうさぎ
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