セーラー万年筆から2021年12月に発売したつけペン「hokoro」。ペン先は細字や中字、カリグラフィーや筆文字など複数のペン先がこれ1本で楽しめる優れもの。
しかも、つけペンなのでインクの色を変えるもの簡単でインク好きにはたまらない1本かと思います。
そんな「hokoro」ですが、左利きには使いやすいペンなのかが気になるところ。
本記事では、万年筆歴10年の左利きが実際に「hokoro」(細字)を使った感想をまとめました。
「つけペン気になるけど、どんなもんか分からない。」「左利きが使ってどうだったか知りたい」という方の参考になればと思います。
私が購入したのは、字幅が細字(F)のペン先。「hokoro」は万年筆の細字(F)より書き心地が滑らかでした。
インクを変えるのも簡単です。その日の気分でインク選び、文章が書けるので非常に便利。
そして、「つけペンで書くという体験」は西洋映画で出てくる貴族になった気分で楽しいです。
普段あまりしないスタイル(つけペン)で書くことは非日常感があり、自分の世界で存分に書くを楽しむことが出来ます。
セーラー 「hokoro」
sailor(セーラー):名前の由来は「将来は自社の製品を船に乗せて世界へ輸出する」という強い想いと「1人の提督より大勢の水兵が大切」という民主的な想いが込められています。
国内3大万年筆メーカーの1つ。1911年に広島で万年筆の製造を始める。筆記用具やその他文房具の製造販売をしている会社。
hokoro:万年筆インクを手軽に使える万年筆ペン先のつけペン。ペン先を洗うだけでインクの入れ替えが出来るので色んなインクを楽しむことが出来ます。
価格(税込み) | 軸+ペン先 :1485円~2420円 軸のみ :550円 ペン先のみ 細字or中字 :935円 カリグラフィー:1045円 筆文字 :1045円 |
ペン先 | 細字・中字 カリグラフィー(1.0㎜幅、2.0㎜幅) 筆文字 |
ボディサイズ | 収納時:119㎜ 筆記時:135㎜ 軸径 :10.7㎜ |
重さ | 6.5g |
細身で軽量なサイズ感。
ペン先をしまった状態だとサインペンより短く、細い。サインペンと比べても軽いのが分かります。
ペン先を出した状態だと長さはサインペンと同じぐらいです。ペン立てでも筆箱でも場所を取らないサイズ感です。
私は水差し?(水を入れる壺)に入れて置いてあります。
見れば使い方が分かるシンプルさ。
使わない時はペン先を本体側に。
使う時はペン先を外に出してハメて使うというとてもシンプルな作りです。
インクボトルにペン先をつけて使います。ハート穴がインクで埋まるぐらいがちょうど良いです。
書いているうちにハート穴が空になるので、そうしたらインクを足す頃合いです。
一回ペンをインクにつけると手紙の半分を埋められるぐらい書けます。
握ってみると軸の細さが少し気になりますが、書きにくいと感じるほどではありません。
実は万年筆の細字より書き心地が滑らか。
私が「hokoro」を使って一番驚いたのは書き心地の滑らかさです。スラスラ、サラサラです。
同じセーラー万年筆の細字(F)より滑らかだと感じました。理由はおそらくインクフローだと推察しています。
インクフローとは、ペン先から出るインクの量のことです。
習字に例えると、習字の筆の書き始めはインクフローが良く筆運びが滑らかですが、1文字を書き終わる頃にはインクフローは悪くなり、筆運びは徐々に悪くなります。
万年筆の場合、ペン先やペン芯といった部分で良すぎず悪すぎずのちょうど良いインクフローに調整されています。
「hokoro」の場合、インクフローの調整ができない分、万年筆の細字(F)より滑らかに感じたんだと思います。
家で使うなら「hokoro」もあり。
実際使ってみて、「書き心地の滑らかさ」「インクの色の切り替えの簡単さ」が「hokoro」の良さだと感じました。
そして、私だけかもしれませんが、西洋の貴族になった気分で机に向かう楽しさは「つけペン」の魅力の1つです。
家で日記やアイディア帳、家計簿などを座ってゆっくり書くなら「hokoro」が有力な選択肢になるでしょう。
ここまで読んでいただきたいありがとうございました。左利きの方、万年筆やつけペン、インクが好きな方の役に立てば幸いです。
みつけのしろうさぎ
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