【万年筆歴10年】左利きの万年筆レビュー(プラチナ プロシオン)

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【万年筆歴10年】左利きの万年筆レビュー(プロシオン) 万年筆レビュー

2019年にプラチナ万年筆から発売された「プロシオン」。

ステンレス製のペン先ながら、まるで金ペンのようなしなやかな書き心地が魅力の本格派万年筆です。

ペン先は独自の五角絞り構造。ボディにはマット塗装を施したアルミ素材が使われており、カラフルで質感の高い仕上がり。

開発には5年をかけたという、プラチナのこだわりが随所に光ります。

とはいえ、「左利きでも快適に使えるのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

(実際、左利き向けのレビューはまだまだ少ないのが現実です…)

そんな中、【万年筆歴10年の左利き】が、実際にプロシオンを使ってみました。

その結果、プロシオンは左利きでも快適に使える、非常に優秀な万年筆だと感じました。

大きめのペン先も存在感があり、豊富なカラーバリエーションもうれしいポイントです。

そして何より、書き心地は「スラスラ、サラサラ」。筆記が楽しくなる、そんな一本です。

「そろそろ2本目が欲しいな」と思っている方に、ぜひおすすめしたい万年筆です。

みつけのしろうさぎ

万年筆歴10年の左利きです。持っている万年筆はだいたい40本。新潟県在住の30代2児の父。
左利きの万年筆に関する情報が少ないのがきっかけでブログを始めました。左利きの方、万年筆に興味のある方のための情報発信をしています。

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プラチナ プロシオン

プラチナ万年筆:日本の筆記具メーカーで、1919年に中田俊一さんが岡山県で創業しました。最初は輸入万年筆のお店でした。

1924年に東京の上野で中屋万年筆製作所を設立。1942年に社名をプラチナ萬年筆に変更。

長い歴史を持ち、カートリッジ式万年筆、インクが2年間乾かないスリップシール機構など開発した。

機能やデザイン、素材にこだわった筆記具を提供することで知られています。

プロシオン:名前の由来は犬座の恒星プロシオン。21個ある1等星のうちの1つ。

生活の中でキラリと輝くアクセントになる万年筆をコンセプトに作られました。また、万年筆の新しい可能性に挑戦する道標となるよう名付けられた。

  • 使いやすい重量バランスのアルミボディ
  • 手に馴染む特殊塗装
  • 鮮やかなボディカラー
  • 五角絞りのステンレスペン先
価格6600円(税込み)
字幅F(細字)M(中字)
ペン先ステンレスペン先
ボディ素材アルミ(マット塗装仕上げ)
インク充填方法両用式(カートリッジ、コンバーター)
キャップねじ式

ネット通販でまだ5000円~6000円ぐらいで売ってます。2025年6月25日現在。

唯一無二のサイズ感。

長さ太さ(細~太)重さ
プロシオン140㎜13㎜~14.4㎜24g
サインペン140㎜12㎜8g

長さはほぼサインペンと同じです。ただ、サインペンと比べてキャップのボリュームがあるので、その分プロシオンの方が大きく見えます。

重さが約24gあるので、手に取るとしっかり重みを感じます。

そんなに太い万年筆ではないので、筆箱に入れていても大きく場所は取らなさそうです。

長さ太さ(細~中~太)㎜重さ
プロシオン156㎜10.5~13~1424g
サインペン140㎜12㎜8g

キャップを後ろ側にハメた状態をキャップポストと言います。

キャップポストした状態の長さは156㎜。サインペンと比べると少し長くなります。

キャップが11gとそれなりに重いので、キャップポストすると後ろ側が結構重くなります。

太さは真ん中付近が13㎜、グリップ(ペン先の黒い部分)が10.5㎜と握りやすい太さになっています。

長さ太さ(細~太)重さ
プロシオン120㎜10.5~13㎜15g
サインペン140㎜12㎜8g

キャップポストしない状態の長さは120㎜。サインペンより明らかに短いです。

標準的な万年筆が130㎜前後なので、それに比べても短い印象を受けました。

重さはキャップの分が減るため、軽くなってなんとなく重さを感じる程度です。

マットで落ち着いた質感と存在感のあるペン先。

まず目を引くのは、この万年筆の鮮やかなカラーリング。

入門用の低価格帯万年筆とは一線を画す、カラフルでありながら落ち着いた質感。

見た目にも雰囲気があり、「本格的な万年筆」という印象を受けます。

本体はアルミ製で、表面には特殊な塗装が施されています。

手に取るとサラサラとした心地よい手触りで、カラーもビビッド。見ていて楽しく、書くたびに気分が上がるような一本です。

驚いたのはペン先のサイズ感。一般的なエントリーモデルとは異なり、もっと高価格帯の万年筆に使われているような大きめのペン先が採用されています。

たとえば、プラチナのプレピーと比べても、その差は一目瞭然です(※上写真:右がプロシオン)。

また、ペン先が大きく、胴軸が短めという独特のバランスも特徴的。

キャップをポストしない状態では少し慣れが必要でした。

スラスラとした書き心地。私は多少の慣れは必要でした。

書き心地はスラスラとなめらか。(感想は細字の感想です)

ペン先にはほどよいしなりがあり、少し強めに力を入れても安定して書けます。筆圧が強めの方でも安心して使える印象です。

ただし、プロシオン独特のサイズ感には少し慣れが必要でした。(※身長170cmの成人男性が使用した感想です)

キャップをポストしない場合は全体がやや短く感じられ、ペンを握る位置によっては少し窮屈に感じます。

一方でキャップを後ろに付けると全体が長くなり、後方に重心が寄るため、こちらもバランスに慣れるまでに少し時間がかかりました。

絶妙なラインを外した長さと重さの設計なので、どちらの使い方でも、それぞれに慣れる必要があると感じました。

キャップポストしない場合は短くペンを握る時に少し窮屈。キャップポストする場合は長く、ペンの後ろが重くその重心バランスに慣れが必要した。

絶妙に書きやすい長さを外しているので、それぞれのサイズ感に慣れが必要です。

独特のバランスのプロシオンですが、ペン習字や手紙で文字を書くと絶妙に書きやすいです。

ペン習字、手紙で真価を実感することができました。

特に「とめ」「はね」「はらい」が書きやすい。そして、平仮名の「の」や「あ」「わ」の最後の丸みも書きやすかったです。

2本目以降に楽しい万年筆

私はプロシオンを使ってみて、1本目にはなく、2本目にはオススメしたい万年筆です。また、ペン習字や手紙で使いたい方にもおすすめです。

1本目にオススメしない理由は初めての万年筆に「慣れが必要」はちょっとオススメしにくいかな?と思ったからです。

1本目は何も考えず、すぐに楽しく書き出して欲しいと思います。

2本目以降でオススメする理由は慣れが必要なバランス感以外はとても好印象だったからです。(値段、ペン先の迫力、色合い、質感、その他諸々)

1本目で万年筆の扱いに慣れた方なら充分に楽しめる1本です。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。左利きの方、万年筆初心者の方の役に立てれば幸いです。

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みつけのしろうさぎ

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