私(左利き)の万年筆作り物語②

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私の万年筆作り物語

この記事は【万年筆歴10年の左利き】が自分に合った万年筆を作ることを目標に四苦八苦、七転び八起きしながら、作業を進めていく様子を記録したモノです。

左利きの方、万年筆に興味のある方に「左利きでもこんなに万年筆が好きな人がいるんだなぁ、万年筆を楽しんでるなぁ」と思っていただければ嬉しいです。

それと同時に暇を持て余している方の暇つぶしになれば有難いです。

前回までのあらすじ

万年筆を多数試しても手にしっくりくるものが少なかった経験から、「自分の手に合った万年筆を自作したい」と考えるようになりました。

2024年の目標に掲げて情報収集を開始。

必要な道具や知識を調べる中で初期費用の高さに悩み、購入をためらっていたが、妻の応援と後押しでついに道具を購入。

慣れない機械操作に苦労しながらも、木工旋盤で木材を削る楽しさを感じ、初めて丸く削れた木片に感動。自作万年筆への思いを新たにした。

ペンマンドレル(棒)が曲がる…。

ペンマンドレルとはペン作りに欠かせない工具の一つです。木工旋盤を使ってペンの軸を削る際に、木材やアクリル素材をしっかりと固定するために使用されます。

木材を削って丸くできたことが嬉しくて家族に報告。棒付きの木材を見せびらかしていたら娘が「ちょっと貸して」と持っていってしまいました。

後日、掃除のときに貸した棒付きの木材を発見。(この時はまだ異変に気付いていませんでした)

ウキウキした気持ちで機械をセッティングして作業開始。

ところが…機械から「キュルキュル」と金属がこすれる音がする。(↑画像の黒い部分が擦れた跡)

よく見てみるとペンマンドレル(棒)が少し曲がってる。それが機械と擦れて音がしていることが判明。

予備のペンマンドレルを使いながら作業が出来ましたが、曲がったペンマンドレルを直すという新たなミッションが発生。

曲がった棒を直す方法はとてもシンプル。

「平らな場所に棒を置いて木槌などで叩いて真っ直ぐにします。」

ハンマーで叩きながら、叩くところを変えながら、叩く側面を変えながら真っ直ぐにしていきます。

案外簡単に真っ直ぐになり、一安心。

バイト(刃物)の切れ味が…。

曲がったペンマンドレル(棒)が真っ直ぐに直したのもつかの間。

新たな問題が発生!「木材にバイス(刃物)を当てても削りにくくなった」

最初に比べると明らかに切れ味が悪くなってしまいました。

(※調べると作業前や30分から1時間使用したら1回研ぐのが良いとのこと)

そもそもバイト(刃物)とは、旋盤や平削盤などの切削加工に使用される工具です。

金属や木材を削るために使われ、用途に応じてさまざまな種類があります。

バイトの材質も重要で、例えば高速度鋼(ハイス)、超硬合金、セラミックス、ダイヤモンド焼結体などがあり、それぞれ耐摩耗性や硬度が異なります。

私が買ったのは高速度鋼(ハイス鋼)のバイトです。

四角い木材を丸くする丸形バイト、丸い木材を削る平たいバイトを主に使っています。

砥ぐ機械は高額ですぐには買えない。祈る気持ちでリサイクルショップへ。

そして、見つけたのがこちら↑(卓上グラインダーという機械らしい。)

古い機械ですがかなり安く手に入りました。

卓上グラインダーは、金属や木材の研磨や刃物の研ぎに使われる電動工具です。主に円形の砥石を回転させ、材料を押し当てて削る仕組みになっています。

研ぐ機械だけでなく、研ぐ石にも種類があるようでバイト(ハイス鋼)を研ぐ石も購入して準備万端!

何本か動画を見て、見よう見真似でバイト(刃物)を研ぎました。

「とにかくちょっと火花が出るので怖い!」恐怖心もありながら、技術の授業のようでワクワクしながら、回転している砥石に刃物を当てていきます。

正解が分からないので、「このぐらいでいいかな?」と思ったところで研ぐのをやめて、いざ切れ味が戻っているか木材を削る作業へ。

「切れ味が戻りました!」と自信をもって実感できれば良いのですが、結果「ある程度切れ味が戻ってきた気がする」でした。

「機械や道具のメンテナンスって大事なんだ」とつくづく実感しました。

ヤスリがけで滑らかに。

ヤスリがけは、木材や金属の表面を滑らかにしたり、塗装の密着性を高めたりするための作業です。

私の場合、塗装する予定はないので表面を滑らかにする目的でヤスリがけをします。

ヤスリにも色々あるようで以下、AIにまとめていただきました。

  1. 番手の選び方
    • 荒削り:#80~#120(形を整える)
    • 研磨・仕上げ:#240~#320(表面を滑らかにする)
    • 仕上げ用:#400以上(ツルツルの仕上げ)
  2. ヤスリの種類
    • 紙ヤスリ(サンドペーパー):一般的な研磨に使用。
    • 耐水ペーパー:水を使って研磨できるタイプ。
    • 布ヤスリ:耐久性が高く、金属の研磨に適している。
    • スポンジヤスリ:曲面の研磨に便利。

私が買ったのは紙ヤスリの(#120、#240、#320、#400)の4種類。

安いし触った経験もあるし、「初心者はまず紙ヤスリ」と売り場に書いてあったので紙ヤスリを買いました。

#120#240#320順番にヤスリがけして最後に#400の紙ヤスリでヤスリがけをします。

#400の紙ヤスリまでヤスリをかけるとザラザラした表面が滑らかな触り心地になりました。

なんだか自分の作ったモノが仕上がっていく気がしてとても嬉しい気持ちになりました。

自分の思い描く形にする。

自分に合った万年筆を作りたいと始まった万年筆作りですが、やり始めた結果「超~楽しい!」です。

単純に万年筆を作っている職人さんの真似事をしているのが楽しい。

そして、色々試行錯誤して「あぁでもない、こうでもない」と頭で妄想しながら実際に作業して形にするのが最高に楽しい。

機械や器具の操作やメンテナンスについて、悪戦苦闘しながらなんとなく出来るようになりました。

今回は四角い木材を丸い木材にするところまででしたが、次はもう少し万年筆らしい姿にしていきたいと思います。

実際にキャップ、首軸、銅軸の3つを作ってみたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。左利きの方、万年筆に興味のある方の暇つぶしになれば幸いです。

みつけのしろうさぎ

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